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デポしたバイクが故障 [老兵] LOGBOOK@秘湯


スーパーカブ50ccを快調に飛ばしていると、アクセルオフでも回転数が下がらなくなり、暫く無視して走るも、たぶんオーバーヒートだろうと停止し点検すると、半年以内に交換したはずのオイルがほぼ空!
ホームセンタを探そうと無理して発火すると、爆発的な回転数で4~5mウイリー走行してしまいました。それでも何とか辿り着き、オイル定量補給もダメ、アイドリング調整、スロー調整もNG、ジェットノズルを点検すると、ゴムパッキンが破損していました。
しかし代えも無く、最後の頼みとJAF様に救援依頼し、話せば長くなるのですが、急に降り出した雨の中チュウブルのカブのスロットルワイヤーを整備して頂きましたが、限界を超えたボロさに(ゴメンね、カブ)、韮崎駅までレッカーしていただきました。大変お世話になり、本当にありがとうございました。
山梨のこの駅から易老渡の車まではおよそ150Km、22:50発の松本行き特急に乗り、朝飯田に乗り継ぎタクシーか?それとも一旦家に戻るか?あるいはここで一泊し明日バイク屋さんに行くか?しかしすぐに治る保証も無く、キャッシュは少なく、カード類も車に置いてあるので無し...、するとタクシーにクレジットOKの表示が!
とは言え軽く数万は行くだろうし、悩みましたが、登山の疲労にこの雨の中、タクシーにお世話になる事にしました。(まだ書くんですか?)
...
タクシーに乗ると燃料が持つか心配との事。「しかし飯田までは大丈夫、帰りは夜を明かして、給油して帰ります。」と運転手さん。こちらもあの易老渡(いろうど:国道から13km以上の林道の奥、光岳登山口)まで本当に持つのか、かなり不安を覚えながら、お互い乗りかかった船状態に!
飯田まで送るから地元タクシーに乗り換えてとも提案されたが、だってカードは車の中、辿り着かなければお支払いもできないのだ。
諏訪南で高速を降りてR152ルートを選択、雨が激しさを増し間近で雷鳴が轟く分抗峠を過ぎると、なんと通行止め!これを迂回する為には、駒ヶ根・飯田を経由するしかなく、とりあえず駒ヶ根に行く事に。迂回した事で燃料はほぼ限界になり、運転手さんは、支払いは後日信頼関係でとし、乗り換えを勧めてくれるが、駅にタクシーはなく、飯田まで移動、しかし地元タクシーはクレジットが使えず、もう既に3時過ぎ?結局運転手さんと二人タクシー車泊で夜を明かす事に。
6時前に運転手さんが起きてしまい起床、LPスタンドの開店を待ちながら、時折激しさを増す雨に、もし易老渡林道が通行止めになったらと不安を覚えながらも、取り合えずコンビニ弁当で(ここで両股小屋で炊いておいた飯盒を出すわけにもいかず...)朝食を済ます。
朝7時半過ぎ、やっと見つけたLPスタンドでガスを満タンにし、飯田から数十キロ先の易老渡へ、もし雨で通行止めなら万事休す。ゲートをまさに閉じようとしている係員が頭をよぎりながらも、易老渡林道は来た時と同じように通行注意の警告だけで開いていました。本当によかった、ふぅー
こんな山道走った事が無いと言って臆する運転手さんを、「ここら辺はまだ人が住んでますから、普通の山道です」と、視界に落石多発の路肩を捉えながらなだめ、励まし、何とか易老渡に到着しました。早速、長居は無用とエンジン始動、よしっOK!クレジット精算NG!、 今度は私の先導で易老渡から無事脱出し、クレジットカードで精算、一生思い出に残る経験だと言う運転手さんと、戦いを終えた戦友のように握手をし、お別れしました。
別れ際、駒ヶ根でタクシー待ちをしていたあのお嬢さんは本当にきれいでしたね、と老兵さまと語りながら...。

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